毎日の生活の中でむし歯を防ぐ
むし歯は普段の暮らしのちょっとした工夫や心くばりで防ぐことができます。
「知っていたら実行できたのに」と後悔しないためにも、できることを見つけてどんどん取り入れてみましょう!
妊娠中もかたよりなく食べましょう
乳歯の卵は胎生5~9週の時期に赤ちゃんのあごにできはじめ、16週ごろには永久歯の卵ができます。
歯によい栄養素といえばカルシウムが代表的ですが、カルシウムだけで健康な歯が育つわけではありません。
妊娠中はバランスのよい食事とリラックスを心がけ、規則正しい生活をするのがいちばんです。
バランスのよい食事とは、かたよりなくなんでも食べる、と考えるといいでしょう。
牛乳や豆腐、卵、チーズ、魚などにはカルシウムやたんぱく質がたっぷり含まれていますし、果物や野菜にはビタミンが豊富です。
必要な栄養素はサプリメントより食事でとったほうが、良質で体にやさしくおすすめです。
ミルクの場合は人工乳首をよく選んで
子どもの成長やお口の成長、発育、歯並びのために、母乳は最適にできています。
舌の筋肉とお口の周りの筋肉のバランスで歯並びはつくられますが、おっぱいを吸いだすことをくり返すうちにこうした筋肉が自然と鍛えられて整い、きれいな歯並びの下地となります。
とはいえ粉ミルクのお母さんにも強力なサポートアイテムがあります。
ほ乳びんを買うときには、人工乳首の形と機能に注目してください。
普通のほ乳びんでは鍛えられない、おっぱいを吸いだすのと同じお口の筋肉が使える製品を選びましょう。
授乳で気をつけるのは?
母乳には免疫成分がたくさん含まれていて、赤ちゃんを感染症から守る働きがあります。
しかし最近の粉ミルクはより母乳に近づいているので、どちらかがむし歯になりやすいということはほとんどないでしょう。
大事なのはほ乳時間や頻度です。
ほ乳びんをくわえたまま寝てしまったり、夜中に頻繁に授乳すると、歯がとけかけた状態が続いて少しずつむし歯になります。
できれば1歳の誕生日までに、遅くても1歳半検診までには卒乳しましょう。
お母さん自身がさびしくて卒乳できない場合は、子どもの歯のために、お母さんが頑張ってください。