フッ素の活用とむし歯予防のポイント

フッ素で歯を丈夫にする

歯を強くする働きのあるフッ素は、むし歯予防に大変すぐれています。

フッ素はいろいろな形で利用できますが、年に2~4回、歯医者さんで高濃度のものをぬってもらうといいでしょう。

家庭では、フッ素入りの歯みがき粉や洗口剤を使い、毎日低濃度のフッ素を取り入れるようにします。

フッ化第一スズにはミュータンス菌の増加を抑える働きもあるので、必要に応じて歯科医師が処方することもあります。

フッ素の安全性を心配される声もありますが、通常の使用では問題ありません。

フッ素はほとんどの食品に含まれている物質でもあるのです。

むし歯になりやすい歯、なりにくい歯

歯は生えている場所によってむし歯になりにくさが違います。

下の前歯はだ液がでる場所に近いのでむし歯になりにくいですが、歯と歯のあいだ、歯と歯ぐきの境目、奥歯のいちばん奥、臼歯の噛む面の溝はみがき残しやすいので、むし歯になりがちです。

最初に生えてくる永久歯は最も後ろの臼歯です。

生えたては歯ブラシが届きにくいので、この歯だけまず注意してちゃんとみがいてから、ほかの歯に移るようにします。

奥歯の溝をプラスチックで埋めてむし歯を予防するシーラントという技術もあるので、歯医者さんに相談してみましょう。

歯みがきをいやがるのは痛いから

子どもが歯みがきをいやがるのは、お口にふれられることに慣れていなかったり、歯みがき自体が痛いからです。

ブラシの毛がかたかったり、ギザギザしていたり、ヘッドが大きいものはよくありません。

毛足が短く、やわらかく、毛が密集している小さなヘッドのブラシがおすすめです。

お母さんの手の甲をなででみて、痛くないものがいいでしょう。

柄はまっすぐで、鉛筆を持つように握りやすいものを選びます。

暗いと歯ぐきをみがいてしまうことがあるので、部屋は明るくします。

大事なのはお母さんの表情。

一生懸命だと怖い顔になることがあるので、笑顔で子どものお口をこちょこちょと、やさしくみがいてあげてくださいね。