成長期による歯の生え方と食べものの関係

歯の生え方と食べものの関係(1)─乳児期・離乳期

乳児期は母乳やミルクを飲むことで「噛む」「飲みこむ」などお口の機能の基礎をつくっています。

離乳食になると、食べものの固さやひとくちの量が変わります。

歯の生え方をよく見て、お口の状態にあった離乳食にしましょう。

いろいろな食べものを見たり、ふれたり、香りをかいだりすることは五感を刺激します。

市販のベビーフードだけに頼らず、手づくりの離乳食をよく噛んで味わわせることで、味覚を十分発達させることも大切です。

このころは栄養面だけでなく、きれいな歯並びを自然に手に入れるために非常に重要な時期でもあります。

定期管理型歯科医院ではこうしたカウンセリングにも力を入れています。

歯の生え方と食べものの関係(2)─幼児期

乳歯の奥歯が生えて噛みあう1歳半ごろ、離乳が完了します。

奥歯ですりつぶすことができるようになる時期で、繊維質や弾力性のある食べものも噛むことができます。

乳歯が生えそろう3歳ころには、食べものをしっかり噛んで上手に飲みこむようになります。

ひとくちの量をかじりとり、自然とよく噛む大きさ、かたさ、歯ざわりの食事を工夫しましょう。

幼児期に早食い、丸のみなどの癖がつくと生涯影響するので、簡単に流し込める食事にならないよう気をつけます。

この時期は子どもに大きな変化が見られ、とまどうお母さんも少なくありません。

気になること、わからないことはぜひ歯医者さんにたずねてください。

野菜をおしゃぶりにしてみましょう

離乳期は味覚を少しずつおぼえていく時期です。

子どもによくある野菜ぎらいは、味覚をおぼえる時期に野菜のおいしさを知らされなかったからです。

このころから野菜の味に親しんでおけば、野菜が大好きな子どもになります。

子どもはなんでもお口に入れてかじろうとしますが、これは歯が育つのには大事なこと。

おもちゃをかじりそうになったら、にんじん、きゅうり、セロリなど、身近にある野菜をお口に入れてみてください。

いやがることはないはずです。

ただし、のどにつまらせないよう十分注意してくださいね。