よく噛んで食べるといいことがいっぱい!

具材の大きさを工夫して歯並びをよくする

子どものお口にそのまま入るよう、食べものをなんでも小さく切っていませんか?

前歯をしっかり使って食べることは、あごの成長を助けます。

前歯でいったん噛み切ってからお口に入れる食事はあごを発達させ、きれいな歯並びへと導きます。

たとえばカレーなら、お肉もじゃがいも、にんじんも、1度噛み切らないとお口に入らない大きさにしてみましょう。

いつもプチトマトばかりでなく、ときには大きなトマトにかぶりつかせるのもいいものです。

子どもの歯やお口の成長、発達に合わせて、食べものの形や大きさを変えてみてください。

かたいものより噛む回数の多い食べものを

かたいものはあごにいいと信じられていますが、かたいものをむりやり食べると、顎関節症の原因になることがあります。

とはいえやわらかいものばかりでは噛まずに飲み込む癖がつきがちです。

あごの周りの筋肉を発達させるには、かたい食品より噛む回数が多くなる食材を選びます。

レンコンやゴボウなどの根菜を取り入れ、バラエティー豊かな食材を食べさせてあげましょう。

ご飯と焼き魚、野菜のおひたしといった和食は、あごの発育にいい献立の一例。

大人にとって健康的な食事は、子どもの歯やあごにもいいのです。

よく噛んで食べるといいことがいっぱい

だ液にはとけた歯を修復する働きがあるので、よく噛んでだ液をしっかりだすと、むし歯になりにくくなります。

まただ液線も鍛えられ、さらにだ液がでるようになります。

だ液は飲み込むたびに舌やお口の筋肉が発達するので歯並びもよくなるんですよ。

だ液は消化液のひとつですから、よく噛むことで胃腸への負担も減らせます。

噛むことはとてもいいことなのです。

でも、ただ「よく噛みなさい」と注意するだけでは子どもはやりません。

パスタの具にイカを使う、ご飯を雑穀米にして食感を楽しませるなど、自然とよく噛んで食べるようにしてはどうでしょう。

子どもに伝えたいのは噛んで食べるとおいしいということ。

よく噛むと味覚の豊かな、細かい味までわかる子になりますよ。