キシリトールを活用してむし歯予防
食後にガムを噛めばミュータンス菌が弱る
ミュータンス菌が糖と間違えてキシリトールを取り入れても、ばい菌が消化不良を起こすため、歯をとかすべとべとがつくれません。
そしてそのうちミュータンス菌自体も弱っていきます。
つまり、子どもにうつってもいい善玉菌に変えられるだけでなく、使っている家族のむし歯も防げるのです。
むし歯予防に使うキシリトールはガムか、なめてとかすタブレットです。
1日最低5グラムを4回ぐらいに分けて3カ月噛み続けると、むし歯になりにくいお口に変わるといわれています。
ただし歯科専用の100パーセントキシリトールでないと効果は低く、お菓子として売られている商品は適当ではありません。
キシリトールは簡単で効果が高い
食事やお菓子に含まれる砂糖をすべてキシリトールに変える必要はありませんし、健康的な食生活をしていれば、砂糖の量も制限されません。
食後のキシリトールを生活習慣に加えることで、むし歯が予防できるのです。
キシリトールは効果が高い点でも注目されています。
妊娠中にハイリスクだったお母さんのうち、出産3カ月目から2年目までキシリトールガムを毎日噛んだ人と、6カ月ごとに歯科医院でフッ素を塗った人を比べました。
子どもが5歳になったときのDMFT( 治療が必要なむし歯、むし歯で抜かれた歯、治療済みのむし歯の合計) は、キシリトールのお母さんの子が、フッ素のお母さんの子より70パーセントも少なかった、というデータがあります。
むし歯は歯みがきだけでは防げません
むし歯菌にまったく感染せず生涯過ごす人はごくまれですが、むし歯菌がいてもむし歯にならないことは可能です。
むし歯の予防法といえば、甘いものや砂糖をひかえて歯をよくみがくこと、と長いあいだいわれてきました。
しかし、歯みがきの回数とむし歯の本数にはっきした関係がないことが最近わかってきました。
また砂糖を口にすることはむし歯と関係ありますが、問題は砂糖の量ではなく食べ方で、甘いものをだらだらと食べ続けるのがいけないのです。
むし歯予防に効果的なのは、むし歯菌のコントロールです。
子どものお口のミュータンス菌は、キシリトールなどで善玉菌に変えれば、むし歯を予防することができます。