むし歯予防は子どもが生まれる前に家族全員で始めましょう

家族のむし歯リスクは子どもが生まれる前にへらす

子どものために家族がお口の環境を整えるのは、いつはじめたらいいのでしょうか?
 
実は赤ちゃんが生まれる前、お母さんのおなかにいるときです。

リスク管理はまず、だ液検査などの精密検査からはじめます。

最も重要なのはミュータンス菌の性質を変えることです。

それには3カ月から8カ月はかかるので、お母さんの妊娠中にとりかかるのがいちばんなのです。

ミュータンス菌対策はいつまで続けたらいいかといえば、少なくとも子どもが3歳になるまで。

むし歯菌がいちばんすみつきやすい時期を過ぎれば、予防の最初の段階は成功です。

忙しくて歯医者に通えないというお父さんも、ここまでは頑張りましょう。

予防は早くはじめるほど簡単にできる

家族ぐるみの予防はより早くはじめた方が、子どものむし歯菌への感染を、より遅らせることができます。

メリットはそれだけではありません。

子どもが2歳ぐらいまでは、むし歯予防は家族、特にお母さんのむし歯菌をコントロールすることが中心で、楽にできます。

しかし3歳以上の子どものむし歯予防となると、食習慣を見直し、親子でむし歯菌を減らしながら、フッ素で歯も強くして… …とフルコースに。

これでは大変ですね。

むし歯のない歯を育てるという目標は同じでも、予防は早くはじめた方が、家庭でのケアも簡単で楽ちんなのです。

キシリトールで悪いむし歯菌を善玉菌に

家族が子どもにミュータンス菌をうつさない方法として、これまでいろいろな方法がすすめられてきました。

同じ箸やスプーンを使わない、ふーふーして冷ましたものを与えない、子どものお口にチューをしない、などです。

そうしたことを徹底すれば、確かにむし歯菌はうつりにくくなります。

でも、ついやってしまいそうなことばかり。

あれもダメこれもダメでは、育児がつまらなくなってしまいますよね?

定期管理型の歯科医院では、子どもに菌をうつさない努力ではなく、うつっても心配のない善玉菌に変えることを目指しています。

簡単で効果的な方法としてはキシリトールの使用がおすすめです。