咬合誘導?(後編)

竹ノ塚の8歳の女の子と保護者の方が「前歯が生える場所がないので、隣の乳歯を抜いて下さい。」と来院されました。

確かに、それで前歯4本は綺麗に並ぶでしょう。しかし、そこは本来6本の永久歯が生えなければならない場所でした。

後から生えてくる歯によって今の状況が更に悪化することが予想されます。現在の問題解決も大事かもしれませんが、将来、理想的な永久歯列を獲得するために、今何をすべきかを考慮した治療の方が大切ではないでしょうか。

この目標を達成するために、乳歯の時期から「治療と管理」を行っていく方法が「咬合誘導」です。

今回も最終装置がはずれるのに6年を費やしました。学校や部活動などで大変な時もあったはずです。

しかし、素敵な笑顔を獲得した彼女の口から出た言葉は、「スゴイ!綺麗。本当に幸せ。治療中も嫌じゃなかった。だって、歯医者さん好きだったもん。」我々にとっても本当に嬉しい瞬間でした。あなたも、まずはかかりつけの歯医者さんに相談してみて・・・。