まさか本当に・・・

先日、梅島の50歳代の女性の方が、奥歯でモノを咬むと痛いと来院されました。実はこの方、2年前にも同じ症状で来院されていました。

当時の状況は、痛んでいた歯の歯根がタテに割れていました。レントゲン検査では歯槽骨に感染が広がり、隣の健全な歯の骨にも、病巣が広がりかけていました。

早く抜歯して、隣の歯を守るとことが得策であることや、放置した場合のリスクを説明しましたが、どうしても抜きたくないということで、薬で痛みを落ち着かせました。

その後来院されず、2年後、恐れていたことが現実になりました。

病巣は両側の歯まで拡大し、結局、3本抜歯する以外に方法はありませんでした。

「まさか本当に駄目になるなんて思ってもいませんでした。これからはプロの言う事はよく聞いて歯を大切にします。」

抜歯した部分は、インプラント治療でまた元のように噛める様にはなりましたが、その支払った代償はあまりにも大きかったのではないでしょうか。